日本福祉のまちづくり学会関西支部


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コラム
加古川堤防バリアフリー坂道・階段、河川敷公認マラソンコース完成記念 
かこがわリバーサイドふれあいing フェスタ

日本福祉のまちづくり学会関西支部支部長
 (兵庫県立福祉のまちづくり工学研究所所長)

多淵 敏樹氏

  去る5月24日(土)に早朝から、加古川堤防のバリアフリー坂道・階段の完成と、陸連公認マラソンコース完成を祝って、国土交通省・兵庫県・加古川市・高砂市の共催による「かこがわリバーサイドふれあいing フェスタ」が開催された。

 国土交通省近畿地方整備局姫路河川国道事務所が平成14年度の加古川堤防補強工事を行うに当たって、高齢者、障害者を含む全ての人々が水辺や河川敷にアプローチしやすい坂道や階段を整備するために、「加古川堤防バリアフリー化検討研究会」を組織して調査検討を行い、7カ所の坂道・5カ所の階段をバリアフリー化することを決め、工事を実施した。
(その研究会等の報告は波多野真樹の「みんなが憩える川づくりをめざして」アシステック通信第36号に詳しい)

 

式典の様子

  一方加古川河川敷は加古川市・高砂市が古くから市民の憩いの場として整備していたが、平成7年の阪神淡路大震災を期に兵庫県が災害対策の緊急河川敷道路として整備をすすめていたもので、このほど左岸の加古川市防災センター前をスタート地点として、加古川大堤を渡って右岸の高砂市側の下流で折り返した、西日本唯一の43.195キロの陸連公認のフルマラソンコースとして、全天候のコースで仕上げたものである。ここでのマラソン競技は本年12月には女子マラソンが正規の初マラソンとなる。
  このコースの特徴は一般の交通を遮断せずにマラソン競技が行えることで、バリアフリー坂道を整備したことで、車いすマラソンのコースになることであり、練習コースの確保に苦労されている車いすマラソンのランナーにとって絶好のトレーニングの場が提供されることになった。

車いす参加者のゴールシーン
 当日は井戸兵庫県知事の挨拶に始まる多くのイベントがあったが、車いす競技者による5キロ競技、一般の車いす使用者による2キロ競技、加古川市・高砂市の小学校駅伝大会なども行われた。中でも一般車いす使用者による2キロの競技では、参加者全員が完走されたが、中には足こぎの方や、重度の麻痺の方も頑張って参加されていた。早くゴールした方が後からゴールされた方を迎えに行き抱き合ってお互いの健闘を讃え合うなど、素晴らしい光景が展開された。 ゴールの看板

今後、役員・会員の方のコラムを掲載する予定です。希望者は事務局までご連絡下さい。


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